当社の歴史は非常に古く、創業は1854 年(安政元年)になります。
宮大工として、お寺や神社などの社寺建築を中心に施工してきました。歴代の棟梁達は、自らの建築技術の向上のために、社寺建築の本場、京都や奈良まで出かけて修行してきました。その歴代の建築技術は一代目から二代目へ、三代目から四代目、そして五代目へと160年以上に渡って受け継がれているのが当社の強みになります。
当社は伝統的な工法である在来工法を使用しています。その在来工法の中でも頂点に立つのが、お寺や神社などをつくる宮大工の技術です。宮大工が最高と言われる理由は主に3つあります。
1つ目は規矩術(きくじゅつ)という技術を修得していることです。
指矩(さしがね)という直角になったものさしのようなもの。これ1本を使いほとんどすべての寸法を出していくことができるのです。さしがねの表目(表の目盛)と裏目(裏の目盛:表目の√2倍になっている)を使い、建物にかかるすべての寸法や勾配や角度を出すことができるのです。通常電卓を使ってもわからないような寸法や角度もさしがね一本で簡単に出してしまうのです。これを覚えるだけでも数年かかります。ただし、宮大工の場合は最高の規矩術を身につけなければならないため、十年以上かけてこれを修得するのです。
そして2つ目は、『材木の見極め方や木材の性質を知る技術』を持っていることです。
桧、欅、ヒバ、杉、栂、松、など建築には様々な材種の木材が使用されます。すべての材種についての強度、性質、有効な使用場所等というものが違うのです。それを瞬時に判断ができるレベルの技術を身につけています。弊社社長を含め歴代の棟梁たちは、目を瞑ったまま、木をなめただけでも、匂いを嗅いだだけでも材種を判断できる基準まで訓練し、自分のものにしているのです。そのすぐれた技術を使い、木材の性質を生かした場所に理想的な寸法の木材を使用しています。
宮大工が最高と言われる最後は、『すぐれた匠の技』というものがあります。
宮大工は釘を一本も使わずに建物を100年、200年と持たせてしまうことができるのです。強度的な欠点となる、仕口や継ぎ手・ほぞといわれる繋ぎ目をバランスや形状を考えて、逆に利点として利用して強度を強めてしまう。そんな技も使っているのです。屋根に反りをつけたり扇状にしたり、そんな技術も簡単にこなしてしまうのです。
京都や奈良の世界遺産や国宝になっている建物などにもこの技術が多く使われております。奈良や京都に何百年と現存する社寺建築物がこれを証明しています。弊社の建物も、この技を使い、約100年前に建てた建物が数多く現存しています。
100年たった建物を実際に確認することができる、日本でも数少ない工務店になります。
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